1. 概要

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BRAVIA Signage Free とは

BRAVIA Signage Free (以下 BSF) とは、動画、静止画、HTML コンテンツを USB メモリーにコピーし、BRAVIA に接続することでこ れらのコンテンツを再生するためのソフトウェアです。

BSF では以下の三つの再生方法があります。

[1] スライドショー再生 動画、静止画などの再生したいコンテンツを USB メモリーにコピーし、BRAVIA に接続すると自動的に再生が開始します。 複数のコンテンツをコピーした場合、ファイル名順に再生されます。

[2] プレイリスト再生 BRAVIA に接続された USB メモリーにコピーされたコンテンツを利用し、プレイリストを作成することができます。 プレイリストとは、動画や静止画、HTML コンテンツについて、再生する順番をリスト化したものです。たとえば、動画 A、 静止画 B、動画 C を順番に再生したい場合、動画 A, 静止画 B, 動画 C を順番に並べたものがプレイリストです。

BRAVIA の画面上でリモコンを使いプレイリストの作成を行うことができますが、事前にプレイリストを作成しておくことで、 運用時にこれらのプレイリストを切り替えるだけで、BRAVIA で再生するコンテンツを切り替えることができます。

[3] スケジュール再生 作成したプレイリストに対し再生スケジュールを設定することができます。 BRAVIA の画面上でリモコンを使いスケジュールを設定することができますが、スケジュールは「曜日の指定」または 「日時の指定」と「開始時刻」と「終了時刻」の組み合わせで設定することができます。

機能概要について

BSF には上記の再生機能に加えコンテンツ再生のための設定機能があり、すべての設定はリモコンを利用して設定することができ ます。設定した内容は BRAVIA の内蔵メモリに保存されます。

[1] BGM やテロップの設定 再生するコンテンツに対し BGM やテロップを指定することができます。テロップにはテキスト文字列以外に、以下のように文字色、 背景色、クロール設定をすることができます。背景色は「なし」「あり」「あり (透過)」から選択できますが、設定した文字色に応じ、 固定の背景色や透過率で表示されます。また設定したテキストが長い場合、クロール設定を利用することで、右から左へテキスト情報を クロールすることができます。

[2] エフェクトや再生時間の設定 再生するコンテンツ間の切替時のエフェクトとして、フェードアウト・フェードイン設定することができます。また静止画や HTML コンテンツに対し表示時間を設定することができます。本表示時間の設定は動画には適用されず、動画の再生時にはその再生時間が 利用されます。

[3] プレイリスト BRAVIA に接続された USB メモリーにコピーされたコンテンツを利用し、プレイリストを作成することができます。プレイリストには、 再生するコンテンツ、再生時間、テロップ、BGM の設定ができます。また作成中のプレイリストを確認するためのプレビュー機能があります。

[4] 再生スケジュール 作成したプレイリストに対し再生スケジュールを設定することができます。本設定を行うことで、そのスケジュールに従ってコンテンツの 再生を開始、終了することができます。

[5] プレゼンテーションモード 通常再生するコンテンツは自動的に切り換わりますが、プレゼンテーションモードを有効にすることで手動で表示コンテンツを切り換え ることができます。スライドショー再生、プレイリスト再生、スケジュール再生によらず、再生開始後にリモコンの左右ボタンでコンテンツ を切り替えることができます。

再生可能なコンテンツについて

BSF は以下の動画、静止画、音声 (BGM)、HTML の再生に対応しています。 別途推奨される条件について Appendix I. メディアフォーマットの推奨仕様 に記載してますので、コンテンツを準備または作成する際に 必要に応じご確認ください。

動画

再生できる動画は以下のとおりです。

(1) 以下のコーデックに対応した MP4 形式のビデオ

  • ビデオコーデック: AVC
  • オーディオコーデック: AAC-LC/HE-AAC

(2) 以下のコーデックに対応した MPEG TS 形式のビデオ

  • ビデオコーデック: AVC/MPEG2
  • オーディオコーデック: AAC-LC/HE-AAC/MP1L2

(3) 以下のコーデックに対応した MP4 形式の 4K 解像度のビデオ (4 K モデルのみ利用可能、最大フレームレートは 3840x2160@60p)

  • ビデオコーデック: AVC/HEVC
  • オーディオコーデック: AAC-LC/HE-AAC

静止画

再生できる静止画は以下のとおりです。

  • PNG, GIF, JPEG, BMP
  • JPEG 形式の 4K 解像度の静止画 (4K モデルのみ利用可能です)

音声

BGM として再生できる音声は以下のとおりです。

(1) 以下のコーデックに対応した MP4 形式の音声

  • オーディオコーデック: AAC-LC/HE-AAC

(2) 以下のコーデックに対応した MP3 形式の音声

  • オーディオコーデック: MP3

HTML

HTML コンテンツの再生にも対応してますが、より詳細の情報は “BRAVIA B2B HTML5 Solution Technical Manual” をご参照ください。

コーデック情報

上記の動画および音声について、コーデックに対応する規格は以下のとおりです。

コーデック 対応する規格
MPEG-4 Part 10 (AVC/H.264) BP@L3, MP@L4, HP@L4, 3D in top-and-bottom, side-by-side is supported.
MPEG-4 Part 10 (4K) BP@L4.2, MP@L4.2, HP@L4.2, 3D is not supported.
HEVC (4K) MP@L5.1, M10@L5.1, 3D is not supported.
AAC-LC 32k, 44.1k, 48k/384 kbps (max.)/up to 5.1ch
HE-AAC 32k, 44.1k, 48k/(ISO/IEC 14496-3 compliant/profile level 3)/up to 2ch

シームレス再生について

シームレス再⽣とは、表⽰コンテンツ切り替え時に黒画⾯を挟まずに連続再⽣する機能です。
BSF は特定のコンテンツに対してシームレス再生に対応しています。
シームレス再生の仕様について Appendix II. シームレス再生仕様 に記載してますので、コンテンツを準備または作成する際に 必要に応じご確認ください。